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私の心霊体験(?) 第8回 その他不思議体験(短編集その3/3)


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筆者の心霊体験(?)記事、第8回。

連載6~8回目は、これまでと形式を変え、短編集のような形でお届けしている。

 

今回は、短編集その3。私自身、私の弟、私の親友の母親が体験した不思議な出来事。

その1その2はこちら。

 

※この心霊体験シリーズは、下記のもとで記載することとしている。

 ・信憑性を保つため、私自身、あるいは私の身内(家族)の体験に限る

 ・ 体験したことをリアルに伝えたいので、ザ・怖い話といった感じのオチのあるよな書き方にはできないかもしれない

 ・体験の恐怖度のレベルを、私自身が感じる怖さから5段階「甘口、中辛、辛口、激辛、超激辛」で表す
  ※このレベルは最近ハマっているYouTubeチャンネルの オウマガトキFILM さんのをマルパクリした形である。(オウマガトキFILMさんへ。無断でマルパクリしてすみません…どうかお許しを。)

 

今回の体験談の1つには、私の友人の母親の体験談が含まれている。上記の「私自身、あるいは私の身内(家族)の体験に限る」から外れるが、リアリティがあり、共有する価値があると思うので紹介させていただく。

 

それではさっそく、各体験談の紹介に移る。

 

※1~7までは短編集その1、その2に記載

8.病棟のエレベーターでの遭遇【中辛】

これは、私の高校時代からの親友の母親が体験した話。

親友の母親は、病院勤めの看護師さんである。日中だけでなく夜間の勤務もあり、夜勤のときは病棟内の夜の見回りもしなければならないとのこと。

 

ある日、いつものように夜の見回りをしており、階を移動するためにエレベーターに乗った。移動先の階のボタンを押し、扉を閉めようとしたその時、1人の老人がすーっと乗り込んできたそうだ。その老人はご高齢の男性。

時間が時間なので不思議に思い、どなたなのか確かめるためにその老人の顔を覗き込む。すると、その老人は、親友の母親が知っている顔。

 

「あ、あの方か」と思ったのもつかの間、母親はあることを思い出す。

 

この男性はつい先日亡くなった方だ…

 

親友の母親は、こうした体験が看護の現場では珍しくないことを知っていたので、比較的平静さを保ったまま、この老人に話しかけたらしい。

「おっ、○○さん。○○さんね、あなたは先日亡くなられたのですよ」

 

するとこの男性はこう返した。

「あー、そうでしたか。わかりました。教えてくださってありがとうございます」

 

そう言った老人は、扉が開いたと同時にエレベーターの外へ歩き、夜の闇の中に消えていったらしい。

 

この方はきっと、ご自身が亡くなられたことに気付いていなかった、あるいはそれを受け止められていなかったに違いない。そして親友の母親の言葉によって、ご自身が亡くなられたことをしっかり受け入れ、あの世に旅立って行かれたのだろう。

9.河川敷の少年【甘口】

この話は、私の弟が高校時代に体験したもの。

当時、我々の実家ではクーという名の小型犬を飼っていた。弟は、今は他界してしまった愛犬のクーと決まったコースで散歩をしていた。

散歩コースは、家の近くを流れる1級河川の河川敷を通るもの。川は比較的大きく、大きな堤防が併設されている。弟とクーは、その堤防を超え川方面の河川敷に出て川沿いを歩き、堤防を逆方面へ越えて家方面に戻るようなコースだったそうだ。

 

ある日、いつもと同じようにクーの散歩をしていた弟。堤防に平行する形である緩やかな坂道を、川側から家方面へ上っていたときだったそうだ。

 

坂道を半分を過ぎたあたりまで上った際、クーがトイレをし始めたようだ。弟は、クーのトイレを待ちながら、ぼーっとして立っていた。その時、ふと、50mほど先の堤防の上に1人の少年がいるのが目に移った。坂道を上り切ったあたりにいたその少年は、小学校低学年くらいの大きさ。遊んでいる感じで動いていたという。

そして私の弟はその少年に見覚えがあり、友人の弟だと思ったそうだ。久しぶりに見かけた友人の弟とちょっとした立ち話をしようと思った弟は、クーがトイレを終えしだい、小走りで坂を上ったそうだ。

坂を上り切った弟は、不思議なことに気付く。

 

先ほどの少年が見当たらない・・・

 

その少年を見てから坂を上り切るまでの間は、十数秒。小さな少年が走ったとしてもそう遠くへ行ける時間はないはず。

堤防を逆方面に下っていった可能性も疑い、堤防の上からそちらを見下ろす。それでも少年の姿を見つけることができなかったという。

このとき弟は、妙な感覚を覚え、「やばい。俺はついに見てしまったのかもしれない」と思ったらしい。

 

なお、私の弟がその少年がそうだと思った「友人の弟」。彼は、我々の遠い親戚にあたる家の子なのだが、今のところ、彼に何か特別なことが起こったというような話は聞いていない。

 

弟が見た少年。それは、私達の親戚の子のドッペルゲンガーか何かだったのだろうか。それとも、その周辺で命を落としてしまった、また別の少年の霊か何かだったのだろうか。

10.遠征先の部屋に何かがいたかもしれない【甘口】

これは、私が高校3年に上がる直前の春休みに経験したもの。

私は高校時代、サッカー部に所属しており、春の強化合宿として関東に遠征していた。遠征先の宿は、小奇麗な旅館。部屋は和室なのだが、廊下や建物内は洋の雰囲気もあり、ホテルのような雰囲気もあったと記憶している。

そのときの遠征メンバーは、我々の代と1学年下の代。学年の分け隔て無しに、3人部屋に割り振られた。

私の部屋には、キャプテンを務める同学年の親友、1学年下のキャプテン、そして私自身の3名が入った。

 

次の日に複数の試合を控えた我々は、遅くならないうちに床に就こうとしていた。部屋の入口側に後輩、窓側に私、真ん中に私の友人、という配置で布団を敷いて寝ることとなった。

横になりながら我々3人はチームの話やサッカー全般の話などをしていた。オカルト好きな私は、宿泊となると怖い話を持ち出しがち。寝る直前に、怖い話も少しだけした。

 

ちなみに、理由はよく覚えていないのだが(後輩が暗いところだと寝れないとかそんな感じだった気もする)、我々は部屋の明かりを消さずに寝ることにしていた。

 

私の拙いトーク力で怖い話も盛り上がらないなか、友人と後輩は就寝モードに入っているように見えた。私は、友人側でなく窓側を向いて横向きで寝ようとしていた。

誰も話さなくなって5分が過ぎた頃であった。

 

ポン、ポン と誰かが私の肩を叩いた。

 

「くっそ、やりやがったなー」と、友人が私を驚かせようとしたのだと思った私は、友人が寝ている側を振り返った。友人は目を閉じている。

私:「おいっ」
友人:「ん?」
私:「ん?やないねん。やめろ」
友人:「ん?」
私:「お前今、肩叩いたろ?」
友人:「いや」

このやり取りの間もずっと目を閉じている友人。

 

この後もしつこく私が問い詰めるので、友人は目を開けた。そのときの友人の目を見た私は、彼が半分以上眠りに落ちかけていたのだと悟った。彼の目はかなり充血しており、極度に眠そうだったからである。

その後も彼は、「私の肩を叩いていない」と眠そうな顔で言い張るので、私は彼を信じることとした。

 

その後しばらく眠りに就けなかった私は、あの「ポン、ポン」が何だったのかを考えた。

後輩がやったかもしれないとも思ったが、友人の向こう側に寝ていた後輩がこちらまで来たような音はしなかった。

あと疑うとしたら、肩の筋肉がピクピクと痙攣したものを、誰かが叩いたものと勘違いした可能性。でも、それまでに体の筋肉が痙攣した際に同じような感覚を覚えたことがないし、かなりはっきりしたものとして、体の外側から何かが肩に当たる感覚があった。

 

あの部屋。何者かがおり、怖いもの好きな筆者にいたずらをしたのかもしれない。肩を叩かれた際の妙にリアリティのあるあの感覚、今でも私は忘れていない。

 

短編集 Part 3/3 完

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