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渡豪後の英会話力の変化について | 日本人のための英語習得Tips


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別の記事で、筆者の渡豪前の英語力について紹介した。 

この記事では、私の留学後の英会話力の変化について紹介したい。
また、この記事の内容と合わせて、私のYouTubeチャンネルを確認して頂けると、私の英語力を察して頂けるかもしれない。

留学後の英会話力の変化について、変化に気づいた時にiPhone上にメモを残すようにしていたので、それを下記に転載したい。

その前に、渡豪後の略歴を簡単に示す。
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渡豪0日目  2018/12/05 オーストラリア到着日
4日目    2018/12/08 今住んでいるところにホームステイ開始
6日目    2018/12/10 語学学校開始
3ヶ月半後  2019/03/22 語学学校卒業
6ヶ月後   2019/05/08 今の職場での仕事開始
      (ここから約3ヶ月の間、20代中盤のオーストラリア人と2人1組での仕事を経験)

1年7ヶ月後 2020/05/28 ブログ記載時点
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ここから詳細に移る。
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2018/12/5 オーストラリア到着日
別のブログ記事に到着後数日間についての日記のようなものを書いており、それを見て頂けると分かると思うが、現地の人の言っていることを理解できないことが多く、スピーキングに関しては、YesかNoかを答えるだけで精一杯であった。

これ以降の記載で「英語が伸びた気がする」などのポジティブな意見があるが、この最初の時点でのゼロに近い英会話力が全てのベースにあることを忘れないで読み進めてほしい。

以下、体裁や誤字脱字等を若干修正したが、iPhoneメモの原文を可能な限りそのまま貼付け。
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2019/01/10 渡豪後1ヶ月
今週1週間は、1言2言話すことへの『抵抗あり→ 抵抗が激減』に移り変わった期間。とはいいつつも、爆裂トークが始まるヨーロッパ人、ブラジル人と話すときは緊張する。なぜなら長い時間会話する自信、言ってることを理解してたくさんのことを話す自信はまだまだかいから。また、クラスメイトや先生が言ってることに対してのリスニング力が上がった気がする。ただ、年越し前からクラスが変わってクラスメイトや先生も変わったから比較不可と思われる。

2019/03/14 渡豪後4ヶ月
日本の友人と英語で電話。思ってたよりも英語での会話ができた。なんか急にホストマザー(※)の言ってることが、かなり聞き取れるようになった。わからん単語はあるが、文法がわからんことはなかった。兄貴の話をしたときは、ほぼスタックせずにスピーキングができた。
 ※補足:ホームステイ先のハウスオーナのこと

2019/04/26 渡豪後5ヶ月半
ブラジル人の友人と飲み。会話できた。そして英語力伸びたと言って貰えた。
 補足:この友人とはこの日の3ヶ月ほど前にロードトリップに出かけており、そのときは英語で言いたいことをほぼ言えなかった

2019/05/01 渡豪後5ヶ月半
ブラジル人の友人たちとブラジル料理。ヨーロッパ人の英語は発音のせいか速さのせいか聞き取れず。

2019/05/03 渡豪後5ヶ月半
ここ1カ月は、1つのclause(※)の流暢さが増した。もちろん波は有り。リスニング力もかなりついて、相乗効果的なものが現れて加速的に英語力が伸びる段階に片足を突っ込んだ気がする。あと2か月前くらいから、英語独特の癖に慣れ始め、いまはだいぶ慣れたと思う。例えば、話し手のIt'sが何を指すのかとか、どこまでが1つの文なのかとか。
 ※補足:If I get up early, などの1節の意味

2019/05/08 渡豪後6ヶ月
ダニエルラドクリフのインタビューのやつ(※)を聞いてこう思った。明らかにリスニング力が上がった。語学学校を卒業するすこし前から、ネイティブ同士が会話してたり自分の趣味なんかについて話すユーチューブの動画を見るようになって、そこで最初は速すぎて何言ってるかわかんなかったが、会話の中でよく使われる言い回しが増えていき、耳も慣れ、それがリスニング力を加速的に向上させたと感じる。
 ※補足:留学前にiPhoneミュージックに入れていたリスニング用の音声。筆者が大学院時代にとっていた定期購読雑誌のCDより。

2019/06/04 渡豪後7ヶ月
だいぶリスニング力がつき、会話の中で、何か言われたら、センテンスの中でどの単語がわかんないのかがわかるようなレベルになったと思う。ただ、まだスピーキングはところどころスタックする状態。あと言うセンテンスが頭の中にあるのだけれど、口が思い通りに動かないようなときが良くある。throw them outとか。口が慣れる必要があると感じる。

2019/06/24 渡豪後7ヶ月半
シェリーとゾイ、ジョーとリアーの英語アクセントにかんするYouTubeの動画(※)を見て、リスニング力はだいぶ伸びたと感じる。大概は1回で聞き取れるが、聞き取れないものでも2回目、3回目で聞き取れるようになった。
 ※補足:こちらの記事で紹介しているアクセントに関する動画

 2019/07/03 渡豪後8ヶ月
スピーキングが伸びたと少し感じた。節があるような英文を口から出すとき、これまでは節の切り替わり部でスタックしてたが、そのスタックがかなり減ったと感じる。

2019/07/17 渡豪後8ヶ月半
オーストラリアの仕事仲間と話してるときに、自分ではこれまで使ったことがないがホストマザーがよく使ってた"whatever 〇〇 says, someone follows" というのが口からポッと出た。

2019/07/26 渡豪後8ヶ月半
今週はスピーキングがまた伸びたと実感できる1週間だった気がする。

2019/08/01 渡豪後9ヶ月
またスピーキングが伸びたと感じる1週間だった。
I feel like my speaking skill has got improved a lot, compared to the begging, this week for some reason. A lot of things that I wanna say comes out at the moment. Tonight, I explained about an article, which is about a pity girl in Japan, to ###, ### and ###(個人名のためマスキング) without being stuck while I'm speaking. I wonder it's because I've been listening to British native speaker such as Tom Felton.

2019/08/06 渡豪後9ヶ月
スピーキングが良くできた日。職場の上司の話や首にされかけた日本人についてホストマザーに説明していた際、スピーキング力が伸びたと実感。

2019/08/07 渡豪後9ヶ月
会社のマネージャと会話する中で、スピーキング力がやっぱり思ったより伸びてないと思った。

2019/08/27 渡豪後9ヶ月半
ここ数週間、またスピーキング力があがったとおもう。よく使うフレーズはスムーズになり、複数節ある文でもスタックすることがなくなった。変わったのは、British accentをもつTom FeltonやSteeven Gerrardの動画をめっちゃ見るようになったこと。職場の上司になにか伝えないといけないとき、電話ですらためらいがなくなった。

2019/09/09 渡豪後10ヶ月
ウルフオブウォール・ストリートを久しぶりに見た。One of usの直前のシーン(※)、これまで何言ってるか結構わかんなかったが今回はかなりわかった(どの単語がわからないのか認識できるくらいまで)
 ※補足:映画The Wolf of Wall Street のワンシーンで、レオナルド・ディカプリオなどの俳優が「Gooble Gobble one of us」と歌い始めるシーンがある https://youtu.be/EQlgrw31St0

2019/09/26 渡豪後10ヶ月半
ここにきて、自分のスピーキング力がある程度満足できるレベルに到達したとやっと感じるようになった。自信もある程度ついた。今日は職場のミーティングがあってそこでも発言できた。またホストマザーと話しているときは、自信をもって間違いながら話せる。あと日本人ハウスメイトに褒められたのも、自分のレベルアップを実感できている理由の一つでもある。
会話中に英文が意味をなしていないことに気づきスタックしてしまうことが極端に減った。
Now I feel like I got the level that I am satisfied with. I haven't achieved my goal though. At least I can talk and I don't get stuck so many times when Im speaking.

2019/11/19 渡豪後1年
When i saw the video of inverview on Harry potter wizard(the one with Daniel, Rupert, Tom and Michael) (※)I thought my listening skill has improved a lot again.
また一段と聞き取れるようになったと感じた。
 ※補足:こちらの動画である https://youtu.be/7IH2N1hMvuc

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2020/05/28 渡豪後1年7カ月 ブログ記載時点(おまけ記載)
Now I don't have feeling of my embarrassment when I speak English at all. I enjoy speaking English and talking to native English speakers every day. But of course sometimes I can't say what I really wanna say, and I can't understand all things that native speakers are saying. That's not a big deal in my life in Australia tho.

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私が取っていたリアルなメモから、私の自分自身への英会話力の評価がどのように変化してきたのかを少しは察して頂けたのではないかと思う。

自分で読み返してみて、ポジティブなメモが多いことに気づいた。これは、英語が伸びたことを実感できて本当に嬉しかったときにメモを取ることが多かったからであり、決して伸びたと実感できる頻度が高かったからではない。むしろ、ポジティブなメモを取ったときくらいしか、伸びたと実感できた瞬間がなかったのではないかと思う。

もう1つメモを読み返して気づいたことは、長い期間で見たときの私の英会話の伸びに関して、以下のようなパターンが見られそうだということだ。
 最初の5ヶ月    → 英語力の変化をあまり実感できずメモが少ない
 5ヶ月~8ヶ月    → リスニングの伸びを感じることが増える
 5ヶ月~10ヶ月半   → スピーキングの伸びを感じることが増える
 10ヶ月半~    → 自分の英語力への一喜一憂が減り、メモをほぼ取らなくなる
このパターンが一般的な傾向なのかどうか、筆者には正直わからない。

全期間を振り返ると、波のように浮き沈みしながら、ゆっくりではあるが平均的には英会話力が伸びてきた感じを受ける(下図参照)。ある日、いきなり英語が聞き取れるようになった、話せるようになった、というようなたまに聞くような奇跡のような経験はしていない。

f:id:kiyoping:20200604112737p:plain
  図:自身の英会話力の変化に関する筆者の印象

 

ここで、上記メモでは伝えきれていない¥『話す力』の変化についてもう少し補足したい。

渡豪~1ヶ月 
ほぼ全ての状況において、どのような英語で自分の意思を伝えるのかが分からない状態。自身のこれまでの知識から無理やり英文を作って言葉にするが、伝わらないことが多々あり。細かいニュアンスなどは伝えられない。頭のなかに日本語で言いたいことがあるのに、英語が出てこない

~3ヶ月
少しずつ日常的によく使われる英語表現を覚えてきて、実際に使えるものも増えてきた状態。例えば、『I'm going to bed. I'm not sure. I don't care. I dont't mind. What does that mean?』等々。長い文章を話すことはかなり難しく、短い文を言うので精一杯な状態。

3ヶ月~6ヶ月
その時々でどのような英語表現が自然なのかがわかってきた状態。ただ、簡単な文を頭で作って言うのでもまだ苦労している。文を組み立てる際に、him、her、myなど人物を表す語句を瞬時に引っ張り出せないため、話している途中に一時停止状態になってしまうことがよくある。「Can you ask him to get us something?」と言うとき、『him』、『us』のところで止まってしまう感じである。「If it's rainy tomorrow, I won't go to the beach.」のように複数の節がある文章は、1つの節を話すのですら苦労しているので、流暢に1文を言い切るのは非常に難しい状態。頭のなかに浮かんでいる日本語を直接表せるような英語が浮かばないときは、別の表現で言い換えたり、「That's a thing that people use in ○○ situation」などと説明するように努力するようになった。もちろんこの言い換えや説明は非常にぎこちなく、うまく伝えられない。

~10ヶ月
複数節ある文でも、少しずつ止まらずに話せるようになってきた状態。話の途中で自分が言いたいことを言えていないと感じてフラストレーションは溜まることがまだまだ多いが、前に比べるとだいぶマシだと思えるようになる。話せないことは話せないと、ある程度割り切りがついた状態となった。頭のなかに日本語を思い浮かべて、そこからそれに対応した英語を探すような機会が非常に少なくなった。代わりに、知っている英語からなんとか自分の意思に最も近いことを伝えられる表現を引っ張りだすようになった。

10ヶ月以降
これまでの期間で何度も使っている表現は、口からポッと出て来るようになった。
多少長い文章も、知っている表現を組み合わせて話せるようになってきた。関係代名詞を使った表現も、止まることなく話し切ることができる場面が少しずつ増えてくるようになった。簡単な文も話せず苦労するという段階は過ぎ、その時点で自分が話せることをベースに、新しい英語表現を少しずつ増やしていく状態になったと思う。また、短い文を喋るときも、発音などを意識して質を高めることも意識するようになった。

以上が補足である。


今はもう自分の英語力の低さに対して一喜一憂しないが、最初の10ヶ月が経つ頃までは毎日のように自分の英語力の低さに失望していて、本当に精神的に苦しかった。語学学校に3ヶ月通いそろそろ卒業というときに、スーパーで「Can I have tabacco?」が通じず、店員と周りの客に笑われたこともあった。自分は英語力を習得するのが困難な部類の人間に分類され、永遠に英会話の習得は不可能なのではないかとさえ本気で思い、Googleでそうした人たちが実際にいるのかを調べたりしていた。

こうして振り返ってみて思うのは、英語力が伸びたと自信を持って言えるのは、ある程度時間が経って過去を振り返ったときであるということだ。メモにある「伸びた」というのは、1ヶ月前より伸びたとかいうのではなく、来たばかりの頃と比べて伸びたということを言っているのである。数値等の客観的なデータとして英会話力の伸びを段階的にはかることができないので、自分に『最初の頃と比べると伸びているんだ、間違いなく喋れるようになってきているのだ』と言い聞かせていた感じである。

読者の方々に自信を持って伝えたいのは、継続して英語習得に努めれば、必ず英語は伸びるということである。1年程前まで世界で1番、英会話習得のセンスがないと本気で思っていた筆者自身がそう言うのであるから、信じてほしい。

最後に強調しておきたいのは、いまだに筆者も英語習得中であることだ。かなり頻度は減ったが、たまに自分の英語に失望することもあるし、まだまだ英会話力を伸ばす余地がたくさん残っていると思っている。私は私なりの目標を持って、そこに達することができるように英語を伸ばしている最中である。