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シャドーイングは難易度が高くオススメできない | 日本人のための英語習得Tips


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英語力の向上にシャドーイングが効果的だということは有名である。

筆者のシャドーイングの解釈は、『聞こえた英語を瞬時に発音する英語学習法』である。

リスニングとスピーキングの向上に効果的だと言われているこの方法であるが、非常に難易度が高い学習法だと筆者は考えている。練習を積んでシャドーイング能力を手に入れた方でない限り、ほぼ全員が「難しい」、「口が回らない」と感じるはずである。そうした難しさから、特に『継続したシャドーイング』という学習方法を一般の英語学習者にはオススメしない。

通訳の訓練としても採用されているという話を聞いたことがあるが、そうした訓練が必要な人にオススメしないといっているわけではなく、あくまで一般的な英語学習者に対してだということを強調したい。

もう1つ、オススメしないからといって、シャドーイングという学習法自体の効果を否定していない。むしろ効果自体は間違いなくはずだと筆者は考えていることも強調したい。

 

難易度の高さとして2つ挙げられる。

1つは、『聞こえた英語を瞬時に発音する』行為自体の難しさである。一定量の訓練を重ねないと習得できないスキルとも言える。

この行為は英語ネイティブの人にとっても難しく、訓練しない限りとっさにはできないことは私が知る限り明らかである。

私は、視聴した動画の中で聞き取れない英語があったときにハウスオーナや親しいオーストラリア出身の友人に聞くことがある。そのとき彼らは、聞かせた英語を瞬時に発音できない。「もう1度聞かせてくれ。まだわからん。もう一回」というように、繰り返し聞いたうえで、「たぶん○○と言っているよ」となる。これは長い文章の聞き取りに限らず、非常に短い文であってもだ。

非常に難易度が高く、英語ネイティブも自然には持ち合わせていないスキル。これを習得するかどうかは、どれだけ英語力の向上に効果的なのかということ、楽しんで学習できるかということと天秤にかけて決めたほうがよいかもしれない。

 

2つ目は、シャドーイングする対象の英語を選ぶことの難しさである。
察するに、どれだけ英語の発音に口が慣れているか、に応じて適切なスピードの英語オーディオを選ぶことが、効果的なシャドーイングを行うのに重要なのではないかと思う。

自分に合った英語オーディオを選ぶのは非常に難易度が高い。まず、ネイティブスピーカが話している動画などを使うのは諦めたほうがよいかもしれない。これは、その時々の話者の感情や置かれた状況によって話すスピードが頻繁に変わるからである。動画のなかで自分に合ったスピードで話されている部分を探すだけでもかなりのエネルギーを使うはずだ。相当シャドーイングの訓練を積んでスピードの変化にあわせて発音できる人ではない限り、開始数分後には「俺は今何でこんなことをしているんだ」と思うに至る可能性が非常に高い。

次に英語教材に付属しているオーディオを使うのはどうであろうか。これはある程度ゆっくり、話者が一定スピードで話しているものが多い。ただ筆者としては、一定スピードで話されていることもこの問題を解決しないと思う。話されている英語自体が一定スピードでも、学習者の耳や口が慣れているフレーズなのかどうかで体感スピードは変わると考えられるからである。

 

私はシャドーイングを継続して行おうと試したことが何度もあるが、上に挙げた難しさから、学習を楽しめず時には苦痛が伴ったのでやめてしまった。なので、残念ながら『継続的にシャドーイングする』という学習習慣が私の英語力を向上させた実績はない。私の英語力を向上させた実績がない学習方法を自信を持ってオススメすることはできない。