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「DMM英会話なんてuKnow?」の使い方に注意すべき | 日本人のための英語習得Tips


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英語表現をネットで調べたことがある方であれば、一度は「DMM英会話なんてuKnow?」というサービスを目にしたことがあるのではないか?

知りたい英語表現について、ネイティブスピーカからの回答が得られる点で非常に有用であり、私も何度も利用させていただいている。ただし、私がこれまで使ってきたなかで、注意すべきと思う点がある。使い方によっては非常に有用なサービスであるが、注意しないと、誤った英語表現を覚えてしまいかねない。今回の記事では、みなさんが十分に当該サービスを活用できるように、筆者の考える注意点を共有したい。

さっそくだが、「DMM英会話なんてuKnow?」を使う上での注意すべき点は下記である。

・日本人からの回答の中には、不自然な表現が多い
・回答の中に、複数の英語Dialectsが混ざっている

以下では、それぞれについて説明したい。

日本人からの回答の中には、不自然な表現が多い

「なんてuKnow?」の回答者はアンカーと呼ばれ、アンカーの中には、英語ネイティブ、非英語ネイティブの海外国籍の方、日本人がいる。当サービスの説明には、「英語の言い回しの質問に専門家やネイティブスピーカーなどのプロフェッショナルが回答する無料Q&Aサイトです」とある。ただ、ここにある、専門家、プロフェッショナルという文言が、非常に曖昧である。

Web上の日本語記事では、「DMM英会話の受講生として英語を勉強してきて、ついにアンカーになった」というものや、「英語習得用のブログを書いていたらスカウトされてアンカー採用」などといったものを見かけたことがある。これらの記事が100%正しい情報かどうか調べようがないが、仮に正しい情報だとしたら、英語の専門家、プロフェッショナルと呼ぶにふさわしいレベルに達していない日本人がアンカーを務めているかもしれない。

というのも、私は、当サービスを使用していて、「この日本人の方が回答している英語表現は不自然では?」というものを何度も見てきており、一緒に住んでいる英語ネイティブのハウスオーナーに聞いたことがある。ハウスオーナーは、「こんな表現、普段の生活ではしないね」や、「文法がおかしい」、「単数形/複数形が間違っている」などと教えてくれた。その回答者の肩書が、「○○会社(英語学習サービス関連)取締役」や、「翻訳家」などであってもだ。つまり、少なくとも、日本人のアンカーの質は、保証されていない可能性が極めて高いと考えられる。

アンカーの中にいる「非英語ネイティブの海外国籍の方」の回答はあまり目にしたことがないので、その方々の質については正直不明である。私の場合は、基本的に英語ネイティブの方の回答のみを信用するようにしている。

回答の中に、複数の英語Dialectsが混ざっている

例えアンカーの方が英語圏の国出身者だとしても、もう1つ注意しなければならないのは、Dialectsのことである。アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語、アイルランド英語、などなどのことである。日本の教育では、アメリカ英語が適用されているので、ほとんどの場合、日本の方が知りたい英語表現はアメリカ英語だと察する。その場合、アメリカ以外の英語圏出身のアンカーさんが回答されている英語表現は、アメリカ英語として一般的ではないかもしれない。ましてや、英語圏出身じゃない方の回答となると、もっと厄介である。もはや彼らが何英語を習得してきたのかが分からない限り、自分が知りたい英語Dialectsの英語表現なのかどうか、回答からは知り得ない。当該表現が何英語なのかを追加でググるなどすることで、確認できなくもないが。


ここまで、2つの注意点について記載してきた。
最後に、筆者が当該サービスをどのように利用しているか、簡単に紹介したい。 

先に述べたように、私は、基本的に英語ネイティブの方の回答以外は100%信用することを避けている。そこで、英語ネイティブから回答が得られていない質問、特に、日本人からの回答しか得られていないような質問については、回答に書かれている英語表現が本当に自然な表現なのかを確かめる作業をしている。具体的には、回答されている英語表現をコピペしてGoogle検索にかけ、検索結果として表示された英語記事のなかで当該表現がどの程度使用されているかを見ている。稀に、検索結果の英語記事の中で、回答されていた表現が全く使われていないケースがあり、そのような表現は、参考にすべきではない。

この回答されている英語表現を確かめる作業は、ネイティブが答えている場合にも念のためにやっている。Googleの検索結果で表示された英語記事のなかから、ほぼ同じ意味を持った別の表現を知ることができるためである。「回答で書かれてる表現より、こっちの表現のほうが自分が表したいことにあっているかもしれない」、「この名詞はこの形容詞と組み合わせて使われることが多いのか」などなど、色々な発見があるので、この確認作業は非常にオススメである。

以上、当記事では、「DMM英会話なんてuKnow?」の使い方として注意すべき点を共有した。

ネイティブからの回答がもっと気軽に得られるサービスとしては、HiNativeという日本発の語学Q&Aアプリがあり、筆者も日本語ネイティブの回答者として参加している。サービスのシンプルさ、質問しやすさ、回答の速さ、ネイティブの多さという点で、「DMM英会話なんてuKnow?」よりも利点が多いので、非常にオススメである。

(おまけのはなし)

筆者がこの記事を書くに至った理由をおまけで記したい。上でも述べたように、私は、「DMM英会話なんてuKnow?」で不自然な英語表現が使われている回答を何度か見てきた。それでも、ネイティブ以外のアンカーさんを採用している意図がDMM英会話さんにはあるはずで、日本人アンカーには、日本人ならではの視点から質の高い回答を求めているものだと察した。だとしたら、私自身がアンカーとして参加し、回答の質の向上に貢献できないものかと、半ば勝手なおせっかい精神で、自主的にアンカーへの参加に応募した。トライアルで5問答え、それによりジャッジするとのことだった。さっそく回答を作成し、英語ネイティブのハウスオーナーのチェック・微修正を受け、いざ、提出。頂いた回答は、不採用だった。英語ネイティブのチェック有りで、不採用とは何なのか?私の日本語の文章力・説明力が、たまに見かける数行でざっと回答しているアンカーさんのものよりも劣っているようにも思えないし... 結局は、ただの海外在住者でどこの馬の骨かもわからんやつを、DMMさんとしては採用できなかったんだろうなと思った。アンカーとして参加することによって当該サービスの質の向上を図れないのであれば、これはもう、「利用者に注意点を共有することで、日本に不自然な英語表現が広まったり定着したりすることがないよう、願うしかない」と思い、この記事を書くに至ったのである。以上が経緯である。このおまけに関しては、若干、愚痴っぽくもなってしまったが、雑記についてご容赦願いたい。