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固定フレーズを話す力と創造的に話す力 | 日本人のための英語習得Tips


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『英語を話せる』を意味することとして、大きく2つの話せるに分けられると筆者は考えている。

1つは固定フレーズを話せることである。
固定フレーズは、決まり文句のようなものなので、正しい発音とともに覚えてしまえば習得できたことになる。例としていくつか挨拶で使われる固定フレーズを挙げたい。
 How ya goin'?(オーストラリアで使われるHow are you?の意味)
 Have a good one.(Have a good dayに近く、「んじゃ!」に近い)
 See you nextweek.
 Sleep well.

もう1つは、話を創造的に組み立てて話せることである。
自分が知っている語彙と文法を使い、文を組み立てて話すものである。

例えば、下記の英語は単なる固定フレーズではなく、語彙、文法、固定フレーズをもとに話者が組み立てるものである。
I like teasing him to make him and me happy at work. Because if we were always serious, it'd be like the atmosphere at funerals.


『固定フレーズを話すこと』と『創造的に組み立てて話すこと』は、英語を話せるようになるうえで両方とも大切である。

固定フレーズを知らないと、いくら創造的に話す力があったとしても、特定の状況でテンポの良いやり取りができないであろう。
例えば、『Can I have a receipt?』と固定的なフレーズを言えば済むものを、『I want to get a piece of paper that shows the price of what I've bought and proves that I've paid for it?』というのは、意味は伝わるだろうが、長ったらしく感じてしまう。

一方、たくさんの固定フレーズを知っていても、創造的に組み立てて話すことができないと、物事や状況を詳しく説明できず、話すことが無機的ものになってしまうだろう。創造的に話すことは、話に華やユーモアを持たせることでもあり、会話を退屈なものにしないためにも重要である。
一例として、Colin Firthというイギリスの俳優がThe Ellen showで発したユーモアを交えた表現を記す。
 As you get older, of course, people older than you are increasingly dead.

youtu.be

この中の「increasingly dead」という表現が、そういう表現をするかという意外性があるようで、Ellenと観客は笑っている。

『固定フレーズを話すこと』と『創造的に組み立てて話すこと』を向上させるためには、それぞれ違った方法が必要と筆者は考えている。
固定フレーズを話すためには、状況に応じて使えるフレーズを覚えるしかない。これは、人との会話から直接学べるものでもあるし、TVなどの動画のなかでの会話からも発音を含めて学ぶことが可能である。Webの記事や教材から学ぶことも可能であろう。

創造的に組み立てて話すためには、英文を組み立てることを繰り返し行い、それに慣れなければならない。PCや紙に考えたことを書き起こす、あるいは実際に誰かと会話する等の方法によって、英文を組み立てることができるだろう。また、最も手っ取り早い方法は、頭のなかで英文を考えることである。ある物事や状況を誰かに説明することを想定し、文を組み立てて自分の頭の中で喋ってみるのである。

自分の話す能力を上記2つに分けて考える視点は、自身の話す力を見直す際や学習法を考える際に役立つかもしれない。