筆者が英語習得を継続できている大きな理由は、習得するのが楽しいからである。
一方で、英語を習得することで得られる大きなものがあると信じているために、伸び悩んでいると感じた時期にもモチベーションを保ててきた面もある。
当記事では、筆者が思う『英語を習得することで得られるもの』を以下に記したい。
約15倍の情報に触れられる
2020年時点で、日本人（日本語話者とほぼ同等なはず）は約1億2600人、英語話者は20億人以上である。人数で比較して英語話者は日本語話者の少なくとも15倍はおり、一定人口あたりの情報発信量が同じだと仮定すると、情報量もおおよそ15倍あるのではないかと考えられる。英語を習得すると、Web記事、雑誌、本、アニメ、TV番組、映画、その他動画など、あらゆる媒体においてアクセスできる情報量が増える。質の良い情報のみでなく質の悪いものも増えることには注意しなければならないが、情報量が多い分、日本の情報から得られるよりも多様な視点からの情報に触れられるに違いない。
英語圏の映画、ドラマ、その他番組を見られる
上記の『情報』の一部であるが、映画やTV番組、YouTube動画などで、日本語字幕が無いものも視聴できるようになる。また、英語で視聴できるようになると、日本語字幕で視聴したときには汲み取れない細かなニュアンスを理解できるようになり、より視聴を楽しめるはずである。英語圏の映画、番組、動画のなかには、我々の生活のなかに楽しみを増やしてくれるものがあるかもしれない。筆者自身にも、英語を習得するようになってから好きになり、見るようになった洋画、動画、TV番組がたくさんある。
世界的に影響力がある人の言葉を直接聞ける
英語ができるようになると、世界的に影響力がある俳優や女優の言葉を理解できるようになる。YouTubeには、ハリウッドスターがインタビューに答えていたりトークショーに出演している動画が無数に挙がっており、それらを楽しめるようになる。
また、世界的な偉人の言葉も理解できるようになる。日本からもたくさんの偉人や天才が出てきたが、世界を見渡すと、英語圏ではもっとたくさんの偉人・天才がおり、さらに英語圏以外にも無数にいる。英語を覚えると、少なくとも英語圏の偉人・天才の言葉を直接理解できるし、英語圏以外の偉人の言葉も英語で翻訳されていることが多いので、そうしたものも理解できるようになる。私は英語を聞き取る力が上がってから、スティーブ・ジョブス、ビル・ゲイツ、マーク・ザッカーバーグ、ウォーレン・バフェットなどがスピーチやインタビューに答えている動画を見るようになった。
英語圏の文化に言語を通して触れられる
言語にはそれが話されている国や地域の文化が反映されている。英語の語句や表現の中には、『Jesus Christ! For God sake. Thank God for that.』などキリスト教に関係するものがあるし、『Take care. Nice to see you. Drive safe. Have a lovely weekend.』などの英語の挨拶表現から人をいたわる文化を見て取ることもできる。
英語圏の歌を歌詞も含めて楽しめる
日本の歌には素晴らしいものがたくさんあるが、英語圏の歌も同様である。メロディーだけでなく歌詞の意味も理解できれば、歌の素晴らしさをもっと知ることができ、歌がもっと好きになるかもしれないし好きな歌が増えるかもしれない。
西洋国の関心事を知れる
英語圏の情報に触れる機会が多くなると、自然とアジアやアフリカよりもイギリス、アメリカ、オーストラリア、一部のヨーロッパ諸国のニュースや話題に触れることも多くなり、西洋諸国の関心事を知ることができる。人種差別問題、環境問題、欧州の政治事情などについて、日本ではあまり触れないような関心事に触れられる機会が多くなるはずである。
英語を話せる人と友達になれる
日本語話者と英語話者の人口比から単純に計算すると、友達になれる人の潜在的な数が約15倍になる。これは、自分の考え方の幅が広がる機会にもなるし、複数の国の人と繋がることでより自分がより認められているよな感覚を覚える等の理由で自信を得ることができるかもしれない。
自国の文化を客観視できる
英語を身に付け、英語圏の国をよりよく知ること、英語圏のニュースを見ること、英語圏で生活することにより、自分の国の文化を客観視できるようになるであろう。私のケースでは、オーストラリアでの生活を通して、オーストラリアと比べたときの日本の良さや改善すべきと思う点が客観視できるようになった。日本の良さについて数点挙げると、食べ物の美味しさ、コンビニの便利さ、接客業サービスの丁寧さ、緑豊かで潤いを感じる美しい自然などは、日本が誇れるべきものと思う。
言語習得者を理解できる
言語習得の大変さや難しさを理解できるようになる。日本にいる日本語習得者をよりいたわる気持ちを持つことができるかもしれない。
以上、ざっと思いつくものを挙げた。
１つだけ言えることは、英語を習得すると間違いなく、習得していない人では決して見ることのできないものが見えるようになるということである。そしてそれらが見えるようになることで、自分の人生観や生き方が大きく変わりさえするかもしれない。
【参考になるWebサイト】
下記２つのWebページでは、一般的に述べられている英語習得のメリットとして10の理由を挙げている。
・ 10 Reasons Why Learning English Is the Best Decision You Ever Made | FluentU English
・ The Importance of the English Language: 10 Reasons to Learn English
