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聞き取る力を上げる『意味を瞬時にくみ取る力』および『推測力』 | 日本人のための英語習得Tips


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この記事では、英語を聞き取る力を向上するために非常に重要な2つのことを挙げたい。

1つ目は、『音を耳したときに一瞬で意味がわかるフレーズを増やす』ことである。
唐突ではあるが、英語話者が会話の途中で下記フレーズを発した際に、皆さんは聞き取って一瞬で意味を把握できるだろうか。

What have you been up to?
What if...?
What would you do?
Put it this way, ...
if I could...
Thank God for that...
would have...
should have...
I was gonna say.
How long will you be staying here for?

これらの表現は、よく使われるフレーズの中のほんの一例であることを強調しておきたい。

筆者は、少なくとも渡豪する前までこれらの意味を一瞬では把握できなかった。というより、そもそも何を言われているのかすら分からないものがほとんどだった。『一瞬で意味を把握できる』ということは、発音を聞いた際に、なんと言ったのか文章を頭で考える必要もなければ、その文章が意味することを解釈する作業も伴わないことを意味する。
例えば、我々が下記の日本語を聞いたときに、何も頭のなかで考えたり解釈したりしなくても、次に話者が話すことは何なのかに意識が集中するであろうが、これは『一瞬で意味を把握している』からこそであると私は考える。

てか全然関係ねぇけどさ、...
その前に言っておかなきゃいけないことがあるんだけどさ、...
今から言うことをメモして忘れないようにしてください。

日本人の中で上記を聞いたときに、「ん?今あの人何て言ったっんだ?こう言ったよなきっと。」となる人はいないはずだ。
一方でこれが上に挙げた英語を聞き取るときとなると、英会話に慣れていないほとんどの日本人が、「今の英語、きっとこう言ってたよな?」と考えてしまうであろう。こうして考えてしまうと、それに時間を取られてしまう分、後続の話を聞く集中力が欠けてしまう。

一瞬で意味がわかることは非常に重要で、ネイティブスピーカが話すことのなかでこれが増えれば増えるほど、聞いている最中に考えてしまうことがなくなり、話の理解度が増す。

それでは『一瞬で分からない表現をわかるようにする』にはどうすればいいのか。筆者の経験から、まず知らない表現を初めて聞いたときに調べ、意味を理解した上で、そのあとに同じ表現を聞く機会が何度かあれば、徐々に速く意味を把握できるようになっていく。5~10回ほど同じ表現を聞いて理解する機会があれば、一瞬で意味を理解できるようになっているだろう。

 

英語の聞き取りを向上するために重要な2つ目のことは、『推測する力』である。
推測する力とは、2つに分けられると筆者は考えている。1つは、相手が発した音をはっきりと聞き取れたが、知らない表現に出くわした際にそれを推測する力である。知らない表現に出くわす機会は非常に多くあるが、会話の途中でもちろん意味は調べられないし、話の腰を折らないためにも都度意味を質問するのは良い考えではない。そのためにも、話の流れや背景から意味を推測することが求められる。この推測によって、実は相手のアクセントが強いために聞こえた時点ではわからなかったが、おそらくこのフレーズを言ったのだな、と少し遅れてわかることもある。

もう1つの推測力は、相手が発した音をはっきりと聞き取れなかったときに、いくつかの音やその場の状況・背景から相手の言ったこと、あるいは意図することを察する力である。日常生活では相手が言ったことをはっきりと聞き取れないことが非常に多くある。例えば、レストランや飲み屋での雑音、美容院での音楽、職場での機械の音、家の中でのテレビの音、などなど非常に多くの雑音が聞き取りの邪魔をしている。これはもちろん日本語でも同じで、あまり意識していないだろうが、会話中に相手の言っていることを若干聞き取れずに察していることは多々ある。

これら2つの推測力を向上するための方法について、正直にいうと、筆者は具体的な考えを持っていない。推測力を向上するというよりは、知らない表現や聞き取れない場面に出くわした際に、諦めるのではなく、意識して推測するよう心がけることは可能だと考えている。また、特に聞き取れなかったことを推測する際、推測するために使うベースの知識として『よく使われる表現を覚える』ことも推測の助けになるはずである。