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オーストラリア在住者が書くブログ

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元社員の会社口コミ | 日鉄日立システムエンジニアリング - NHS -

当記事では、私が以前勤めていた会社『日鉄日立システムエンジニアリング(略称 NHS)』の口コミを、元社員の立場から記載したい。なお、当記事に日鉄日立は一切関わっていない。頼まれて書いているわけではなく、筆者個人の思いつきで、自主的に書いていることを初めに断っておきたい。

当口コミは、2015年以降の"ある年"に新卒入社した後約3年ほどの勤務経験がもととなる。そのため、特に新卒入社を考えている方、あるいは第二新卒としての入社を考えている方にとって、比較的新しい情報として就職活動・転職活動の参考にしていただけることを期待している。

筆者は、当口コミを会社批判や愚痴を書く場ににしたくない。理由の1つとして、当ブログ全体の内容から、筆者個人が特定され、万が一、会社とのトラブルに巻き込まれることを避けたいからというのがある。もう1つの大きな理由(こちらの理由がメイン)は、私は新たに挑戦したいことがでてきたために退社したが、日鉄日立は色々な面から良い会社だと思っているからである。入社したこと、3年間働くことができたことは、間違いなく自分にとってプラスだった。在職中は、たくさんの方から良くしていただいたし、たった3年弱の間ではあったが、SEとして、本当にたくさんのことを学ぶ機会を与えて頂いた。

そうはいっても、会社に不満がなかったわけではない。改善してほしいことや、仕事仲間への不満はもちろんあった。ただ、こうした不満は、どんなに素晴らしい会社で働くこととなったとしても、必ず出てくるものだと筆者は考えている。人間関係に関する不満の多くは、会社がコントロールできる範囲を超え、対個人での問題であることのほうが多い。不満の中には、「会社をいい方向に変えたい」というモチベーションから出てくるものもあり、そうした不満は、真摯に働けば働くほど出てくるものでもある。

入社した場合に持つと想定される不満を1つ挙げると、"日本のIT企業で働く大半の人が持っているであろう勤務時間への不満" は持つことになりそうだ。ただ、これは、日本のIT業界が抱えている問題という印象を筆者は持っている。企業が当問題をもつことを正当なものとは思わないが、それでも、他の企業との厳しい競争の中で勝ち残っていかなければならない以上、業界の風習(例え悪習であっても)にある程度は倣わざるを得ないという事情を各企業が持っていると察する。この勤務時間の問題は、日鉄日立では、他の大半のIT企業と比べるとだいぶマシだと思う。少なくとも、筆者が他のIT企業に勤める友人・知人から彼らの労働環境や労働時間について聞いた際、自分はだいぶ恵まれているなと感じた。

ここからは、良い面について述べたい。筆者は下記4点が日鉄日立の良さだと考えている。

  • 優秀なマネージャ、技術者が多い
  • 社員が会社の特徴をよく知っている
  • 風通しが "本当に" 良い
  • 経営陣との距離が近い

優秀なマネージャ、技術者が多い

主観的になってしまうが、「本当に頭が切れる方だな」、「ほぼ年の差が無いが、この人には何年経っても敵わないな」と思うような社員が多いと感じた。特に役職が上がるほどそれは顕著で、一定以上の役職になると、ある能力(対顧客の折衝力、プロジェクトのマネジメント力、ERP知識、実装スキルなど)に関して、「寿命を迎えるまでに、この能力に関してはこの人に敵う気がしない」といった印象を受ける人が本当にたくさんいた。

資格保持は優秀さの1つの見方でしかないと考えているが、AP(応用情報技術者試験)や高度試験(高度情報処理技術者試験)の合格者の割合も、IT企業の平均よりも高かったと聞いたような記憶がある。正確なデータは会社に問い合わせて頂きたい。

多くの優秀な社員と仕事をできること、特定の能力・スキルについてお手本になる人が傍におり常に学ぶ機会があることは、非常に恵まれたことである。私は今、オーストラリアのある会社に勤めているが、お手本になる人がほぼいない状況で働いている。それは、自分のポジションでは自分がダントツで最長で働いていること、他のポジションや役職の人達を見渡しても、仕事の効率化やキャリアアップを真面目に考えている人がいないことが理由と考えられる。「仕事はのんびり、人並みにやって、仕事以外の生活を全力で楽しもう!」といような人がほとんどなのだ。こうした環境で働いていると、特定のスキルを学んだり、SEとしてのキャリアアップを図るうえで、日鉄日立がいかに恵まれた環境であったのか、今になって感じることができる。

社員が会社の特徴をよく知っている

そんなの当たり前だろうと考えるかもしれないが、社員が会社の特徴を良く知っていることは、どうやら当たり前ではないらしい。私も最近まで知らなかった。小さい企業の経営をしている友人から聞いた話によると、社員に会社を理解してもらいたいらしいが、それに非常に苦労しているとのことだ。会社の特徴や、会社が目指しているところがなかなか伝わらず、企業理念を作ったり、定期的なミーティングを開くなど試行錯誤をしているとのことだった。それを聞いた際、いかに日鉄日立の社員が、自分たちの会社の特徴、目指しているところを理解していたのかということを思い知った。そのときは当たり前だと思っていたが、思い返すと、会社や所属部署について語れる社員が驚くほどに多かった。 

風通しが "本当に" 良い

500人規模の会社ということもあり、3年弱働いただけだったが、「知り合いの知り合いの知り合い」くらいまで辿ると、ほぼ全社員と繋がるのではないか、という印象があった。特に新人の頃は、社内のイベントに参加する機会が多いことと、会社としておそらく、社員同士を広く繋げることを意識していることから、社内での人脈が広がったと感じた。

経営陣との距離が近い

大手企業に勤めていた友人(本社勤務を含む)と話した際、自分が経営陣と話す機会が多かったことに驚かれ、日鉄日立は経営陣と社員の距離が近いのだと知った。まず、会社のイベントで、経営陣の方々と話せる機会があった。経営陣の方の中には、定期的に面談を設けてくださる方もいた。当時喫煙者だった私は、喫煙所で社長に出くわし、社長が名前を覚えていてくださり、話す機会さえあった。その社長の前の社長は、たまにフロアを回って社員に声をかけてくださる方で、声をかけてもらったこともあった。経営陣とイコールではないが、事業部長クラスの方々とも話す機会がよくあり、気にかけて頂いていることを感じることができた。社内の部活動でも、経営陣や事業部長クラスの方と話せる機会があった。むろん、話せる機会があったものの、知識なのか何なのか、何かしらのレベルが違い、同じレベルで会話できなかったが。

経営陣や事業部長クラスの方のなかには、私が仕事で悩みを抱えていた際に、個別に話を聞いてくださった方もいた。500人規模の企業で、入社数年の間に、こんなにも経営陣と話すチャンスがある会社はそうそうないのではないかと個人的に思う。

 

以上が、元社員からの日鉄日立システムエンジニアリング(NHS)の口コミである。冒頭でも述べたように、私は、留学して語学習得に挑戦したいという理由から会社を辞めてしまったが、日鉄日立は、SEとして活躍したい方にとって申し分ない会社だと思っている。筆者は、読者の就職先の選択に対して一切の責任を負うことができないが、インターン生や就活生で当企業が気になっている方にとって、当記事が役立つことを願う。